２００９年４月、山梨の積翠寺温泉へ出掛けた。今回の目的は桃の花と桜の花のお花見だ。最初に向かったのは笛吹市の「桃の花祭り」、中央高速の一宮御坂I.C.経由で会場の花鳥の里スポーツ公園を目指す。高速を降りると桃色一色、まさに桃源郷だ。公園の周囲を一時間ほど散策する。どちらを見ても桃畑（写真左）、中には菜の花を植えてある所もあり桃色と黄色のコントラストがとても綺麗だ（写真右）。

桃の花を満喫してから宿へ向かう。今回の宿は積翠寺温泉の要害（写真左）。甲府の北の高台にある信玄の隠し湯の一つでひなびた一軒宿だ。我々が案内された部屋は１階の６畳間、ちょっと狭いが不自由はない。早速お決まりの写真を撮ろうとしたが床の間がないので、やむを得ず壁をバックにいつものポーズになった（写真右）。１階なのに窓からは甲府の町が見渡せる、宿の謳い文句通りの素晴らしい眺めだ。

桃園でたっぷり歩き回ったので、お散歩は省略し早速温泉に入る。露天風呂の湯船の先に甲府の町が見下ろせ、素晴らしい景色だ。日帰り客が多いのもうなづける。夕食は部屋食で虹鱒の甘露煮など山の幸がいっぱいだ。甲府名物の鮑の煮貝も注文し（写真左）、地酒を飲みながら夕食を楽しんだ。部屋食なのでメグも料理の前で記念撮影（写真右）。もちろんメグの夕食はペットフードだが…。

食後にもう一度温泉に入る。思った通り露天から見える夜景は素晴らしかった。翌朝は６時に起床、朝の散歩に出掛けた。向かったのは宿から５分程の所にある「積翠寺」、温泉の名前にもなっているお寺だ（写真左）。本堂からは朝のお勤めの木魚の音が聞こえてきて、なんとものどかだ。お寺の周りには民家が何軒かあるが、どれも立派な家ばかりだ。その中でも特に大きなお屋敷の前でシャッターを切った（写真右）。

散歩から戻って温泉に入った後、メグを車に残して朝食会場の食堂へ向かう。１０組程の客で食堂は満席、この宿の人気の高さが伺える。煮物に湯豆腐、焼き魚、海苔、生卵など温泉旅館らしいメニューが素敵な器に盛り付けられている（写真左）。昨日沢山運動したせいか、お腹がすいて残らず平らげた。メグは食事の間車でお留守番、その後お部屋の片隅でいつも通りペットフードを平らげた（写真右）。

今日の目的地は「山の神千本桜」、中央市のシルクの里公園の近くにある。ここはふもとの参道入口から山頂の神社まで桜が植えてある。ここ数日の暖かさで参道入口は既に葉桜だったが（写真左）、山頂付近は満開で下界の風景と共に素晴らしいお花見が出来た（写真右）。５０分程の山登りはきつかったがメグは元気について来た。桃と桜の花三昧と夜景を楽しむ露天風呂、どちらも大満足の旅だった。